住み慣れた地域で、誰もが安心して暮らせる社会を目指して
イハシグループの福祉事業部門は、グループ代表の“地域で事業を続けてくることができたのも地域の皆様の支えがあったからこそであり、そのご恩を返したい”との思いを受け設立しました。
設立当時は、地域の高齢化により顕在化した課題を解決すべく、高齢者福祉事業に取り組みましたが、現在は、高齢者のみではなく誰もが安心して暮らせる社会を目指し、障害者の就労を支援する事業や、地域の介護人材の育成を目指し介護福祉士初任者研修や実務者研修養成校の運営を行っております。
また、主力の高齢者介護事業においても、通所介護(デイサービス)を始めたことを皮切りに、特別養護老人ホームやグループホームといった居住系のサービスや、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護支援事業所等といったご自宅での生活を続けながら利用できるサービスを展開し、利用される方のそれぞれのニーズに対応できる体制を整えて参りました。現在は、越谷市から地域包括支援センターの運営を受託し、“福祉の総合相談窓口”として地域の課題解決に努めております。
今後も、地域で暮らす誰もが住み慣れた地域で安心して笑顔で暮らせる共生社会の実現を目指し、力を尽くしてまいります。
近年の取組み
わたしたちが行っているのは、「介護」をしない介護
①「ご利用者様が出来ることは支援しない」
私たちは、ご利用者様を“サポートしてあげたい”“危ないからやってあげよう”という思いが、その方ができることを奪ってはいけないと考えています。ご利用者様のためにと思っている行為が、逆にその方らしい生活を送る妨げとなり介護を受ける側の能力や意欲を奪うのではなく、その方が自ら選択したことを尊重し、その方に伴走しながらサポートを行うことを目指しています。その方ができることを見極め、サポートが必要なときは惜しみなく手を差し伸べる。その方を主体とした介護を実現するために取り組んでいます。
②やりたい時、やりたい事は自分で決める
介護現場では、ややもするとスタッフの都合でサービスやスケジュールを決めてしまいがちです。時には、気が乗らないサービスを受けることや、望まないタイミングで介護を受けざるを得ない場面もあるでしょう。支える側が主導権を握るのではなく、ご本人様がやりたいことを選択し、スタッフはその決定を尊重する環境を当たり前に整えていきたいと考えています。
私たちは長年、介護現場に携わってきた経験から、高齢者の生活機能の維持には、身体機能の維持と同等かそれ以上に意欲(モチベーション)の維持が重要になることを肌で感じてまいりました。「やりたいことがあるから」「お友達に会いたいから」、そんな気持ちをこれからもシェアし、サポートしていきたいと考えています。
③心も体も元気になるオンリーワンのプログラム
プログラムについても、心身機能の維持や改善に向けたプログラムはもちろんのこと、可能な限り在宅生活を実現する生活機能の維持向上や、社会とのつながりや自らの役割を発見することができるプログラムの提供を目指しております。ぜひ、われわれのサービスを使っていただき、新しい趣味や新しい友人、新しい生活を発見していただきたいと思います。介護サービスを受けることになったことを人生の終焉と捉えるのではなく、そこからが第2のスタートとして新しい自分を発見する、そんな事業所でありたいと考えています。